これから中国語を学ぶ皆さんへ
1.発音
中国語学習の肝は発音です。中国語は日本語と違い、発音がとてもたくさんあります。また、発音する際に声調というイントネーションを組み合わせて、やっと一つの言葉になります。
発音×声調=一つの言葉
中国語の標準語は普通話(pu3tong1hua4)と呼ばれ、4つの声調(四声)と約300の発音を組み合わせた数は1000通りにもなります。想像するだけで”そんなに覚えられない!!”と諦めてしまいたくなりますが、14億の中国人が話している言語ですから何かしらの学習法はあるはずです。それはつまり・・・
習うより慣れろ、日々是学習ということです。
発音学習を始めたら、テキストのCDを使ってリスニングの時間を作ります。毎日の通勤時間や寝る前10分間だけでも効果は絶大です。大切なことは日々、中国語に触れることです。そうして、ネイティヴスピーカーの中国人講師から発音チェックの指導を受けると上手な発音を手に入れることができます。
2.文法
中国語の発音は非常に難しい反面、文法は比較的容易です。
ここで一例を挙げます。
昨日雨が降りました 昨天下雨
今日雨が降ります 今天下雨
明日雨が降るだろう 明天下雨
中国語は日本語と違い時制の概念がないので、時を表す単語(赤で示した部分)があれば、動詞が変化しなくても日本語で書いた意味は通じます。また、敬語の類いも少なく、年齢や立場などで敬語は殆ど使用されません。
中国語の文法は日本語に比べ、法則性がしっかりしているので、一つ一つの法則性を見つけると意外と理解しやすい文法だと思います。
3.漢字(簡体字)
簡体字は今から60年位前に国民の識字率を高めるために制定された漢字です。字画を極力減らし、国民に親しみやすいように工夫されています。例えば、骨ですが、簡体字で書けば、骨と書きます。一見似ているようですが、字画を1画減らすために四角の中が違っています。開、関はもんがまえをとって开、关と表記します。漢字は表意文字(文字それぞれに意味がある)ですので、元来の意味がわからなくなってしまうのは残念ですが、こうした努力もあり、識字率はかなり高くなりました。因みに开关と書いて、日本語訳はスイッチの意味です。勿論、簡体字と言っても、日本漢字と同じものも多数あり、日本人にとっては親しみやすい言語だと思います。